[裏ワザ]納豆のタレの使い道


 最近の納豆にはカラシと一緒に必ず「納豆のタレ」というのがついています。私はカラシは使うけれども「納豆のタレ」は使わず生醤油で食べます。

 納豆そのものがすでにアミノ酸に分解された発酵食品なわけで、そこにカツオ出しとか昆布出しとかが加わると、うるさい味に感じられるからです。

 したがって私が納豆を食べると、食べた数だけ「納豆のタレ」が残って、冷蔵庫にたまっていきます。貧乏性のため捨てるのには抵抗があります。ときどきカボチャやサツマイモなど単品の煮物に使うのですが、それもうるさい味になる気がしてあまりやらないので、たまる一方です。

 ところがこのたび、決定版的な使い道を発見して、在庫を一掃することができました。

 太田垣晴子さんの『きょうのごはん』に出ていた、冷蔵保存用ビニール袋で作る即席漬けに入れてやればいいのです。

 作り方は以下の通り。

1) 大根4センチ分とキュウリ1本を拍子木に切り、冷蔵保存用ビニール袋に入れる。

2) 大さじ3杯の酢を入れる。

3) (太田垣バージョンだとさらに醤油大さじ2、砂糖1杯を入れるのだが、そのかわりに)醤油大さじ1、納豆のタレ大さじ2杯を入れる。

4) 好みに応じてトウガラシ1本、昆布3×3センチ、セロリ・ニンジンなど香味野菜適量を刻んで入れる。

5) ビニール袋のふたを閉め、少し揉んで冷蔵庫で保存する。3時間で食べられる。

 他に冷蔵庫にある「マグロ丼のタレ」でも、ラー油が嫌でなければ「餃子のタレ」でも、カツオのたたきについてきた「レモン汁」でも、鍋の季節が終わったのに残ってしまったポン酢醤油でも「すき焼きの割り下」でも、何でもこれに入れて片づけてしまいます。冷蔵庫の中がかつてなくさっぱりし、幸福な気分になれました。

 貧乏性の方はおためしあれ。